【看護師も人間です】3次救急30年の看護師が、助産師の娘に「今すぐ転職して」と伝えた理由

「もう夜勤は限界」「仕事やめたい」
そう思いながらも「みんな同じだから…」「自分だけじゃない」と押し寄せる業務の波に
飲み込まれていませんか?

かつての私は、まさにその1人でした。

先のことを考える余裕も、選択肢を探す力もないまま30年。
そんな私が本当に大切なことに気づいたのは、
自分と同じ道を歩み始めている我が子の姿を見たときでした。
今だから言えること、今だから分かることを書いていきます。

「忙しいのは仕方がない」と思っていた新人時代

私は32年前、新卒で3次救急病院に就職しました。
当時は今のようなプリセプター制度もなく、
先輩看護師の仕事を見よう見まねで覚えることが当たり前の時代でした。
分からないことが分からない常態で夜勤に入り、新人だからとサービス残業は当たり前。
定時は17時15分のはずが、20時に終わると「今日は早かった」と感じてしまう毎日。
夜勤明けは9時15分定時なのに、実際は毎回12時過ぎ。
寮に戻ると、意識がないまま翌日まで眠る日々・・・
そんな仕事だけの生活を、いつの間にか「あたりまえ」「普通」だと思い込んでいました。

みんなそうだから」「同期も先輩もみんな頑張っているから」と疑問をもつことはありませんでした。

「それって、おかしくない?」と気づいたきっかけ

改めて振り返ると、忍耐だけで乗り切った30年だったと思います。
でも当時は、「あたりまえ、みんなそうだから仕方がないこと」だと思っていたので、さほど悩んだり苦痛は感じませんでした。


でも今ならハッキリ言えます。

30年前の私に伝えることができるなら、
今すぐに転職して!と。


そう思うようになったきっかけは、
私と同じ道へ進み、同じ言葉を口にするようになった娘の存在です。


助産師になった娘は、私とは別の大学病院に就職しました。
最初の頃は「赤ちゃん可愛い」と嬉しそうに話していました。
同じ医療者として、そして親として誇らしい気持ちでした。
しかし数年後には、「今日はご飯食べれたから、落ち着いていた」
「夜勤明けで11時に終わるのは早い方よ」
そんな言葉を聞いていくうちに、娘には苦労させたくないという親心から
「え?それって普通じゃないよ!」と。

30年目にしてようやく自分ごととして、
働き方を振り返ることができました。

夜勤フルタイム×3人育児|今思えば限界だった30年間

「頑張れていた」のではなく、「限界に気づけなかった」だけでした。


私は慢性的な人手不足の病院で、フルタイム夜勤をこなしながら3人の子供を育ててきました。
「10年経てば働き方は良くなる」「もう少しの辛抱だから」
そう言われ続け、休日は自己研鑽という名目の看護研究や固定チームの集まり。
家と職場を往復するだけの日々で、正直子育ての記憶はほとんど残っていません。

思い返すと「頑張っていた」というより
無理をしている自覚がないほど、追い込まれている状態だったのだと思います。

あれから30年経った今、私が勤めている病院はようやく子育てに配慮した勤務制度が整ってきました。
思わず言いたくなります。
「師長さん、私の子供たち3人とも、もう成人してしまいましたよ。」と。

子育てしやすい看護師の働き方

私は後悔しています。
「発熱していたのに保育園に連れていった日」「痙攣したのに夜勤に行った日」

もっと人員にゆとりがあれば・・・と心の片隅に子供たちに対する懺悔の気持ちが残っています。

あの当時、今のような制度があったなら・・・
・3歳までの育児休業
・小学生までの夜勤免除
・小学生までの時短勤務
・中学生まで使える看護休暇

30年かかって、ようやく子育てする看護師が、人間らしく働ける制度が整ってきました。

「看護師も人間です」それでも人間らしく働けない現実

命を守る仕事だからこそ、働く看護師の生活と健康も守られるべきです。

3次救急の現場では、いつ急変が起こるか分からない緊張感が常にあります。
1ミリ単位も許されない薬剤管理。
慢性的な人手不足。
自分の体調が悪くても「代わりがいない」と休めない職場環境。
心と身体の消耗に見合ってない夜勤手当。

使命感や責任感だけで働き続けるには、限界があります。
看護師も感情があり、疲れや迷いもある一人の人間です。
「辞めたい」「つらい」と感じるのは、弱さではありません。
それは、心と体が出している大切なサインです。

いったい、あと何年経てば・・
3次救急病院で働きながら、
看護師が人間らしい生活を送れる日がくるのでしょうか。


もし今の働き方に悩んでいたり、一歩踏み出せなくてモヤモヤしている方・・
「ここで、このまま働き続ける」以外の選択肢があることを、一緒に考えていきませんか。

これから私が選んだ働き方や娘にすすめた転職についても書いていきます。



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