10月になって勤務表を見ると、年休の残りが気になる。
でも、年末年始の勤務希望を考える時期になると、休みたいとは言い出しにくい。
「今年も、使い切れないかもしれない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私は看護師33年。同じ病院で働き続けてきました。
それなのに、自分の年休は30年近く、ほとんど使えずにいました。
休みたい気持ちはあっても、患者さんや同僚のことを考えると、自分の希望は後回し。
気づけば、年度末に年休が消えていく。
そんな私が少しずつ変え始めたのは、年休を全部使い切ろうとすることではありません。
年末前に、自分のための1日を先に考えておくことです。
この記事では、看護師の年休が余ってしまう理由と、休みを取りたいときに最初にできる小さな一歩をお伝えします。
全部は無理でも、1日なら考えられるかもしれません。
先に結論|年休が余るなら、まず1日だけ考えてみませんか?
年休を使い切ろうとすると、何日も休みを取らなければいけないように感じて、なかなか動き出せません。
だから、最初は1日で十分です。
私がおすすめしたいのは、次の3つです。
- 家でゆっくり過ごす
- 好きなカフェでひと息つく
- 近場で1泊してみる
- 年休を全部使い切ろうとせず、まずは1日を考える
- 勤務希望の締め切り日を確認する
- スマホのカレンダーに登録して、考える時間を確保する
まずは、休みを申請するところまで進まなくても大丈夫。
締め切り日を確認するだけでも、次の行動につながります。
なぜ看護師の年休は、気づくと余ってしまうの?
私が年休を使えなかった理由の一つは、自分の休みを考える順番が、いつも最後だったからです。
患者さんの状態やスタッフの人数が気になる。
同じ日に休みたい人がいないか心配になる。
「自分が休んだら、誰かに負担がかかるかもしれない」と考えてしまう。
看護師として働いていると、周りへの気遣いが先に立つことがあります。
私も、年休はよほどの用事がある人だけが取るものだと思っていました。
周りのみんなも、あまり休めていないように感じていたんです。
「年休は取らないもの」
本気でそう思っていました。
私の場合、年20日の年休を、毎年ほぼまるまる捨てていました。
それも、30年近く。
当たり前のように、毎年の年休が消えていた時代でした。
子どもの学校行事にも、年休ではなく夜勤明けの体で出かけていました。
自分の体に無理をしてでも、年休は取れない。
そんな、今思えば過酷な時代です。
今は、子育てにも優しい時代になりました。
年休も、30年前よりはずっと取りやすくなったと感じています。
それでも、現場で「言い出しにくい」と感じる気持ちは、今もあると思います。
気づけば、自分の疲れだけが、いつも後ろに並んでいました。
でも、休みを取りづらいのは、本人の性格だけが原因ではありません。
人員配置や職場の雰囲気、勤務希望の出し方など、職場の仕組みも関係します。
同僚に迷惑をかけたくないと思う気持ちは、自然なことです。
それでも、年休は働く人に認められた権利。
自分だけを責めなくてもいいのだと、今は思っています。
年休は、最低5日取ればいいの?
2019年4月から、年10日以上の年休が付与される労働者について、使用者は年5日を確実に取得させることが義務になっています。
年休の取り方には、主に次のようなものがあります。
| 取り方 | 内容 |
|---|---|
| 自分で希望する | 自分が休みたい日を申し出る |
| 使用者が時季を指定する | 本人の意見を聞き、使用者が取得日を指定する |
| 計画的付与 | 職場が労使協定に基づいて、取得日を計画的に割り振る |
自分で取得した年休も、年5日の取得日数に含まれます。
ただし、年5日の取得義務は、年休を5日取れば残りを使わなくてよい、という意味ではありません。
付与された年休は、できるだけ活用することが望ましいとされています。
▼くわしくはこちら(公式)
厚生労働省「年次有給休暇取得促進特設サイト(労働者の方へ)」
年末前に1日押さえるには、何から始める?
最初にすることは、勤務希望の締め切り日をカレンダーに入れることです。
休みたいと思っていても、考えているうちに締め切りが来てしまうことがあります。
だからこそ、先に締め切り日を確認しておくと、考える時間を確保できます。
具体的には、次の3つです。
私の職場では、勤務希望の締め切りは前の月の10日までです。
そのため、年末の勤務希望なら、11月10日ごろが目安になります。
ただし、締め切り日は職場によって違います。
自分の職場のルールを確認してみてください。
まだ誰にも言わなくて大丈夫。
この段階では、勤務希望を提出しなくても大丈夫です。
まずは、締め切り日をカレンダーに入れるだけ。
小さな準備から始めてみませんか?
師長さんに言い出しにくいときは、どうする?
休みたいと伝えるのが苦手なら、最初は勤務希望に書いて提出する方法もあります。
私自身、年休を取り始めたときは、口では何も言わず、勤務希望に書いて出しただけでした。
言葉にするのが苦手でも、希望を伝える方法はあります。
たとえば、師長さんに相談するときは、こんな言い方もできます。
自分の希望を伝えながら、職場の状況について相談する形です。
もちろん、勤務の調整が必要になることもあります。
希望した日に取れなかった場合は、別の日を考える方法もあります。
1回希望が通らなかったからといって、自分の価値が下がるわけではありません。
患者さんの安全も、同僚への配慮も大切。
でも、自分の体と気持ちを大切にすることも、同じように大切にしたいと思っています。
連休の取り方については、こちらの記事でも紹介しています。
→ 連休が取れないのは性格じゃない|50代の私が始めた休み方
年休が取れたら、その日は何をすればいい?
年休の過ごし方は、何か特別なことをしなくても大丈夫です。
休みの日まで予定を詰め込むと、かえって疲れてしまうこともあります。
たとえば、こんな過ごし方があります。
どれを選んでも、自分が心地よいと思えることが大切です。
私は少しずつ年休を使い始め、家族の用事を兼ねて1泊の旅行に行ったこともあります。
休みの日に何をするかは、取れる日が決まってから考えても遅くありません。
年休は、頑張った人へのごほうびではなく、働く人が休息や自分の生活のために使えるものです。
仕事を続けていくためにも、自分のための時間を少しずつ確保していきたいですね。
まとめ|看護師の年休は、まず1日から考えてみませんか?
看護師の年休が余ってしまう背景には、患者さんや同僚への気遣い、職場の人員配置、休みを申し出にくい雰囲気など、さまざまな事情があります。
だからこそ、休めない自分を責めるのではなく、小さな一歩から始めてみることが大切だと感じています。
今回お伝えしたのは、次の3つです。
私は看護師33年。
30年近く、自分の年休をほとんど使えずにきました。
だからこそ、これからも働き続けるために、「頑張る」だけではなく「休む」ことも、少しずつ大切にしていきたいと思います。
まずは、自分のための1日を考えるところから。
私も、自分を大切にする順番を、少しずつ変えていきます。


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