夜勤明けの朝、家に帰って布団に入る。
しんどいのに、なかなか眠れない。
やっと眠っても、変な時間に目が覚める。
そして次の日も、なんとなく体が重いまま。
「前は、一日寝れば戻ったのにな」
そう思ったこと、ありませんか。
私も、40代半ば頃から、そう思うようになりました。
看護師歴33年。
長年、夜勤を経験してきた私が50代になって感じたのは、
「夜勤ができるかどうか」より、「夜勤のあと、どれくらいで元の生活に戻れるか」が大事なんじゃないか、ということでした。
この記事は、「50代になったら、あなたも夜勤を辞めましょう」とおすすめするものではありません。
夜勤を続けるか迷っている方に、私自身が働き方を変えた経験をお伝えします。
「看護師は○歳から夜勤禁止」という決まりは、法律にはありません。
変わったのは、夜勤の回数ではなく「戻るまでの日数」でした
私の場合、きつくなったのは夜勤をしている時ではありませんでした。
夜勤そのものには、長年働いてきたので慣れていたのだと思います。
変わったのは、夜勤をしたあとです。
20代のころは、夜勤明けで旅行に行けるぐらい元気でした。
30代になると、4〜5時間寝ると、次の日にはかなりもどっていました。
ところが40代半ばになると、「一晩寝れば大丈夫」ではなくなりました。
戻るまでに、二日かかるようになったのです。
夜勤明け、その次の日まで、なんとなく身体がしんどい。
以前なら普通にできていたことも、
「今日もまだしんどい」と思うようになりました。
つまり、
夜勤の回数は同じでも、生活に食い込む日数が増えていったのです。
ここが、若い頃との大きな違いでした。
だから私は、
「何歳まで夜勤を続けられるか?」
ではなく、
「夜勤明けから、私は何日で元の体調に戻っているのか?」
を見るようになりました。
これは、年齢だけでは決められない、自分自身の目安だと思っています。
夜勤を続けるか迷ったら、まずここを見てみる
もし今、
「そろそろ夜勤がきついかも……」
と思う時があるなら、こんなところを振り返ってみてください。
- 夜勤明けだけでなく、翌日まで疲れが残る
- 以前より眠りが浅くなったと感じる
- 休日が「休んで終わる」ことが増えた
- 家事や趣味に使える時間が減った
- 夜勤手当より、体への負担が気になるようになった
いくつ当てはまりましたか?
もちろん、これだけで夜勤を続ける・辞めるを決める必要はありません。
でも、
「昔の自分と比べて、回復に時間がかかるようになった」
と感じるなら、一度働き方を考えてみてもいい時期なのかもしれません。
夜勤を「辞める」前に、できることがあります
夜勤がきつくなったとき、
「もう辞めるしかないのかな」
と思ってしまうことがあります。
私もそうでした。
でも、私はその前に、いくつか選択肢があると思っています。
① 夜勤の回数を減らせないか相談する
毎月の夜勤回数を少し減らすだけでも、負担が変わる場合があります。
まずは上司に相談してみる。
これも立派な選択肢です。
② 日勤中心の部署に異動できないか希望を出す
私が選んだのは、こちらでした。
転職ではありません。
同じ病院にいながら、働く場所を変える。
それだけでも、働き方は大きく変わりました。
③ 育児や介護に関する制度を確認する
育児や介護をしている場合、一定の条件のもとで、午後10時から午前5時までの深夜業の制限を請求できる制度があります。
「夜勤免除になる制度がある」と一括りに考えるのではなく、自分が対象になるのか、職場の就業規則とあわせて確認してみることが大切です。
これから親の介護などが始まる世代にとっては、知っておきたい制度のひとつです。
私は、夜勤を辞めました。でも、仕事は辞めませんでした。
私が選んだのは、
「転職」ではなく「働く場所を変えること」でした。
同じ病院にいたまま、日勤中心の部署へ。
資格を取り直したわけでもありません。
大きな転職活動をしたわけでもありません。
それでも、体の戻り方はまるで違いました。
「働き続けるために、働き方を変える」
そんな選択肢もあるんだなと、そのとき実感しました。
もちろん、夜勤手当がなくなる分、お給料は下がりました。
そこは、正直に書いておきます。
それでも私は、その分を受け入れました。
体が戻らないまま働き続けることのほうが、この先こわいと思ったからです。
「まだ大丈夫」と言い続けてしまう
ここが、私が一番伝えたいところかもしれません。
私たち看護師って、
「まだ大丈夫」
「まだやれる」
「みんなも同じだから」
って、自分のしんどさを後回しにしてしまうことがあります。
でも、
「ちょっときつくなってきた」と言うことは、わがままではありません。
これから何年も働き続けるために、
「自分はどんな働き方なら続けられるのか」を考えることだと思っています。
私が、それに気づいたのは40代の半ばでした。
まずは「何日で戻る?」を数えてみてください
いきなり、
「夜勤を辞めるべき?」
と考えなくても大丈夫です。
まずは次の夜勤明けに、これだけ確認してみてください。
「私は、何日でいつもの体調に戻っているかな?」
翌日には戻る?
2日かかる?
それとも、次の休みまでずっと疲れが残っている?
数えるだけで大丈夫です。
誰かに言わなくても大丈夫。
その数字は、あなた自身の働き方を考えるための、小さなヒントになるかもしれません。
私も、そこから考え始めました。
看護師歴33年。
何歳まで働くかは、まだ決めていません。
でも、
「働き続けるために、働き方を変える」
という選択肢は、これからも持っていたいと思っています。
体のサインを無視せずに、自分に合った働き方を探していきたい。
それが、50代になった今の私の答えです。
休みを言い出しにくい、というときはこちらにも書きました。
【看護師33年】連休が取れないのは性格じゃない|50代の私が始めた休み方
【看護師33年の本音】娘に「転職」を勧めた理由と、これから私が選ぶ新しい働き方
※この記事は私自身の経験をもとにした内容です。体調や勤務について気になることがある場合は、無理をせず、医療機関や職場の担当者などに相談してください。



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