「ごめん、そっち持ってもらっていい?」
患者さんを車椅子からストレッチャーに移すとき。
肩が上がらない。
痛くて、ひとりではできない。
だから、他のスタッフに手伝ってもらう。
頼むたびに、申し訳ない気持ちになる。
「みんな忙しいのに……」
そんなことを考えながら働いていました。
こんにちは、みくるんです。
50代に入ってから、五十肩に1年近く悩まされました。
この記事は、五十肩の治し方をお伝えする記事ではありません。
肩が痛いまま働いていた私が、
何に困って、何を考えて、何に救われたのか。
そのときのことを、記録として残しておこうと思います。
五十肩で、移動の介助が1人でできなくなった
いちばん困ったのは、患者さんの移動介助でした。
車椅子へ移すとき。
ストレッチャーへ移すとき。
これまで何度もやってきた動作なのに、腕を上げるとズキッと痛む。
以前なら何ともなかったことが、できない。
手伝ってもらうたびに、「痛いけど、次は一人でやってみようか」と思っていました。
「手伝って」は、甘えじゃなかった
でも、今なら思います。
痛い肩をかばいながら、無理にひとりで介助する。
もし途中で力が入らなくなったら?
患者さんに負担がかかるかもしれない。
自分自身も、さらに肩を痛めるかもしれない。
だったら、
「手伝ってください」と言うことも、患者さんを守るための仕事のひとつ。
そう考えていいんじゃないか、と。
できないことを隠すことより、
安全にできる方法を選ぶこと。
それも看護師の仕事なんだと思うようになりました。
肩が痛いことは、努力不足ではありません。
そして、痛みが強い、腕が上がりにくい、しびれがあるなどの場合は、自己判断で我慢せず、医療機関に相談することも大切です。
五十肩で本当につらかったのは、仕事よりも「夜」でした
仕事中の痛みも、もちろんつらい。
でも、私が一番しんどかったのは夜でした。
寝返りを打つ。ズキッ。
痛みで目が覚める。
また眠る。
そして、また痛みで目が覚める。
ようやく朝になって、
「今日も仕事か……」と思う。
寝不足のまま出勤して、肩をかばいながら仕事をする。
そんな日が続いていました。
眠れないと、疲れが抜けません。
疲れていると、いつもなら気にならないことまで、つらく感じる。
夜勤明けに「食べて寝るだけでいい」と、眠ることを優先するようになったのも、この頃のつらさがあったからかもしれません。
※夜勤明けの過ごし方については、以前の記事でくわしく書きました。よかったら青字のリンクからご覧くださいね。
枕を何個も替えた末に、思いきって買った1つ
眠るときの肩のつらさを少しでも減らしたくて、枕もいろいろ試しました。
でも、なかなかしっくりこない。
そして思いきって買ったのが、「ヒツジのいらない枕」でした。
約15,800円。
枕にこの値段……。正直、かなり迷いました(笑)。
使い始めた時期と、肩の痛みが少しずつ軽くなっていった時期が重なっていたので、
「枕がよかったのかな?」と、思うこともあります。
でも、
枕のおかげだったのか、時間とともに肩の状態が変わったのか。
それは私にはわかりません。
だから、「この枕で五十肩がよくなった」とは言いません。
私が今も使い続けている理由は、寝心地がよいから。
「買ってよかった」と思える買い物だったことは確かです。
1年8か月使ってみて、良かったところも「ここはちょっと……」と思ったところも、五十肩で眠れない夜に|ヒツジのいらない枕の正直レビューにまとめています。
※枕のくわしい使い心地は、別の記事に書きました。よかったら青字のリンクからご覧くださいね。
「五十肩だから仕方ない」で、眠りまであきらめなくていい
五十肩そのものについては、医療機関で相談する。
眠ることについては、寝る環境を見直してみる。
全部を一気に解決しようとしなくてもいい。
痛みがあるなら、痛みのことを考える。
眠れないなら、眠る環境を考える。
そんなふうに、ひとつずつ分けて考えてもいいんだと思います。
肩が痛いまま働く看護師さんへ、明日の勤務でひとつだけ
もし今、肩の痛みを抱えながら働いている看護師さんがいたら。
全部頑張らなくて大丈夫。
移動介助の前に、
「今、肩が痛いので、手伝ってもらっていいですか」
と、一言だけ伝えてみてください。
それは甘えではありません。
できない自分を認めることでもありません。
患者さんを安全に移動するために、必要な助けを求めること。
私は、そう考えられるようになりました。
看護師33年。
これまで私は、患者さんのことを優先して、自分の体のことを後回しにしてきたと思います。
でも、これからは少し違ってもいい。
患者さんを守るために、自分の体も守る。
「手伝って」と言えることも、長く働くための大切な力。
あの頃の自分に、今ならそう伝えたいです。
※この記事は個人の体験談です。枕による効果を保証するものではなく、診断や治療の代わりになるものでもありません。肩の痛みや腕の動かしにくさ、しびれなどが続く場合は、医療機関への相談をおすすめします。



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