健診結果の封筒が、ロッカーに入ったまま。
夜勤の休憩で着替えるたびに、目に入る。
でも、今日も開けない。
「去年は、要経過観察だった」
「今年は、もっと悪くなっているかもしれない」
「開けたら、何かしないといけなくなる」
そんなふうに、健診結果を見るのが怖くなったことはありませんか?
私にも、ありました。
看護師33年。
患者さんには、検査結果や数字の意味を伝える側なのに、自分の健診結果は10年以上、見ないふりをしていました。
この記事は、健診の数字を一つひとつ解説する記事ではありません。
全部読まなくていい。まず1か所だけ見る。
そのための記事です。
健診で血糖値を指摘されたとき、「看護師なのに」と誰にも言えなかったこともあります。
※そのときの気持ちについては、以前の記事でくわしく書きました。よかったら青字のリンクからご覧くださいね。
健診結果の封筒を開けられないのは、だらしないからではありません
封筒を開けなければ、「まだわからない」でいられます。
開けてしまったら、「何かしないといけない人」になる。
その重さが、怖いんです。
しかも私たち看護師は、数字の意味がある程度わかってしまう。
わかるからこそ、見るのが怖い。
夜勤があって、休みの日は体を戻すだけで終わる。
そこに「受診」という予定を足す余裕がない。
だから私も、結果を見ないままにしていました。
今振り返ると、開けられなかったのは、だらしなかったからではありません。
仕事と毎日の生活で、精いっぱいだったからです。
夜勤明けの日は、特に、何もできなくて当たり前です。
※夜勤明けの過ごし方については、以前の記事でくわしく書きました。よかったら青字のリンクからご覧くださいね。
LDLが毎年ギリギリの私も、見ないふりをしていました
私の健診結果は、LDLコレステロールが毎年ギリギリです。
用紙を開く前は、毎年ドキドキします。
「去年も、このくらいだったし」
「まあ、大丈夫でしょう」
そうやって、ちゃんと向き合わずに流してきました。
それが、10年以上です。
数字の意味を説明する仕事をしているのに、自分のことになると目をそらす。
今思うと、私の場合は、看護師だからこそ怖かったのかもしれません。
全部読まなくていい。まず「判定」の欄を見る
健診の用紙には、数字がびっしり並んでいます。
血圧、血糖、コレステロール、肝機能……。
一つずつ見始めると、
「これは大丈夫?」
「去年より上がってる?」
「この数字って、どういう意味だった?」
と、気になってしまいますよね。
だから、最初から全部読まなくて大丈夫。
まず見るのは、「判定」や「総合所見」などの欄だけです。
健診を受けた機関によって、書き方は違います。
「A〜E」のような記号のこともあれば、「異常なし」「要経過観察」「要再検査」「要精密検査」のように、言葉で書かれていることもあります。
数字を見て、自分で「これは大丈夫」「これは病気だ」と判断しなくていい。
そこは、医師に任せていいところです。
受診をすすめる判定があったら、「予約」までやってみる
「要再検査」「要精密検査」「要治療」「医療機関を受診してください」
こうした判定があったら、放置せずに、案内にそって医療機関に相談してくださいね。
ここで大切なのは、いきなり生活を全部変えようとしないこと。
食事を変えなきゃ。
運動しなきゃ。
体重を減らさなきゃ。
……と、全部いっぺんに考えると、また動けなくなります。
まずは「受診する」。
ここだけで十分です。
勤務表を見て、休みの日を1日決める。
そして、予約の電話を1本かける。
そこまでできたら、一歩前進です。
「要経過観察」と書かれていた場合も、何もしなくていいという意味とは限りません。
判定の基準や書き方は健診機関によって違うので、用紙の説明を読んで、気になることがあれば相談してみてください。
私も、まず「開く」ことから
健診結果は、「ちゃんと見なきゃ」と思うほど、開けるのが怖くなります。
だから、全部わかろうとしなくていい。
封筒を開けて、判定の欄だけ見る。
次の休憩時間に、ロッカーの封筒を開けてみませんか?
健診結果は、私たちを責めるための紙ではなく、自分の体を知るためのお知らせです。
看護師33年。
患者さんの用紙と同じように、これからは自分の用紙も、ちゃんと見てあげたい。
※この記事は、私自身の体験をもとにした内容です。健診結果の判定基準や対応は、健診機関や個人の状態によって異なります。この記事だけで自己判断せず、気になる結果がある場合は、健診結果の説明や医療機関の案内を確認してください。



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